中国・アジアの工場進出情報

2014.1.1・15 Vol.26 No.1
FOCUS
【インド】規制緩和で総合小売業参入に期待
日系工業団地整備も相次ぎ本格化

 2010年以降成長率が鈍化しているインド経済は、2013年の実質GDP成長率も2年連続で前年割れとなる見通し。2014年についても5月の総選挙までは投資控えの動きがあるため、本格的な景気回復は下期からと予想されている。FDIについても景気低迷を受け減少傾向にあり、2013年は前年比8%減の210億ドルと推定されている。インド政府ではこれら状況を打開するため、2012年から取り組む構造改革プラン「ビッグバン」として2013年8月にFDI(外国直接投資)の追加規制緩和策を閣議決定、総合小売業を含む12業種の投資要件緩和を実施する。同国ではトラディショナルマーケットを中心とした小売業が中心で、これら零細商店を保護する観点から外資参入規制が厳しかった。今回の緩和で世界小売大手の参入が見込まれることから、国内消費拡大に加え流通市場の近代化・活性化が見込まれている。
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