中国・アジアの工場進出情報

2013.9.15 Vol.25 No.16
産業アナライズ<自動車>
日系自動車メーカーのエンジン戦略・後編
 日系メーカーが抱える弱点

 日本の自動車産業は「全世界対応」型である。市場ごとに対応し、かなりローカルな領域、たとえば燃料組成の違いや税制による排気量区分の違いなどにも細かく対応してきた。日本の自動車メーカーが日本国内で販売しているモデルは、日本の自動車産業全体から見ればほんの一部であり、普段は我われが目にしないモデルや、そこに積まれているエンジンが山のようにあることは、前号でお伝えした通りだ。しかし、近年は欧米勢が新興国市場への攻勢を強めている。日系勢が圧倒的な強さを持つ市場にも欧米勢が割り込んで来た。彼らの強味は徹底した標準化と新旧技術のつかい分けである。この部分を仕切っているのは自動車メーカーではなく大手サプライヤーであり、その背後にエンジニアリング会社、そして大学がいる。ここが欧米系の強味であり、逆に日本の弱いところである。
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