中国・アジアの工場進出情報

2013.8.1・15 Vol.25 No.14
フォーカス
[ラオス進出事例]トヨタ紡織、ニコンなど
タイ補完工場として進出〜GSP・安価な人件費魅力
タイ大洪水教訓にリスク分散/社会インフラ分野でも進出の動き

 日系製造業のラオス進出はホンダやスズキによる二輪車組立合弁を皮切りに、東京コイルエンジニアリング(コイル製造、1999年)や山喜(ワイシャツ、2002年)、ミドリ安全(安全靴、2008年)、ティー・エス・ビー(ケーブル、コネクタ、2008年)などが独資で進出を果たしている。今年に入りトヨタ紡織やニコンが相次いで新工場建設を発表した。背景にあるのは2011年秋のタイでの大洪水だ。工場への浸水による操業停止でサプライチェーンが混乱したことを受け、BCP(事業継続計画)の観点から生産体制を見直しリスク分散を図る企業が相次いだ。人件費上昇に伴うコスト対策も考慮した結果、タイの補完工場としてGSP(一般特恵関税制度)による免税措置を活用できるラオスへの進出を選択している。また今後の社会インフラ整備計画の進展を見込み、同分野への進出を狙う動きも出始めた。
全文(PDFファイル)全文(HTMLファイル:図表含まず)

全文閲覧はAMR購読者限定のサービスです >>> まずはAMR無料サンプルを
掲載の記事・写真・図表などの無断転載を禁止します。著作権は鰹d化学工業通信社に帰属します。
(C)The Heavy & Chemical Industries News Agency, all rights reserved