中国・アジアの工場進出情報

2013.7.1 Vol.25 No.12
クローズアップ
ヤマダ電機、中国市場苦戦で相次ぎ2店舗閉鎖
東南アジア展開にシフト/ラオックスは中国事業好調

 ヤマダ電機は6月末、南京店に続き天津店も閉鎖した。中国国内の家電市場環境変化や日中関係の悪化による不買運動などの影響に加え、現地でのサプライチェーン構築が不十分だったことによる販売不振などが響いたもよう。今後は2011年末に子会社化したベスト電器が展開する東南アジア地域での展開にシフトしていくとみられる。中国家電量販市場は現地大手企業に加えネット通販市場の台頭、価格競争激化などを背景に、米大手「ベストバイ」も2011年に店舗を閉鎖するなど外資の単独参入が難しい。一方、現地大手「蘇寧電器」傘下で動くラオックスの中国事業は順調に推移、今後縮小が避けられない日本国内事業を補完する以上の可能性を秘めている。また東南アジアについては、経済成長に伴う内需拡大で生活家電を中心とした需要増加が見込まれることから、先行するベスト電器に続く進出の動きも出始めている。ただ国・地域によってし好が異なるため、いかに現地化を進めるかが成功のポイントになってくるだろう。
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