中国・アジアの工場進出情報

2013.6.15 Vol.25 No.11
FOCUS
日系サブコン、地域・分野絞りアジア展開加速
海外移転・地産地消の動きに対応/現地化など課題

 内需型産業で海外展開が難しいといわれていた建設業界でも、アジア進出の動きが本格化し始めた。とくに市場縮小や過当競争にさらされている設備工事業を手掛けるサブコンの動きが活発になっている。日系製造業のアジアを中心とした海外移転により部品関連の裾野産業の進出も増加、工場案件も拡大している。サブコン各社も空調・電気設備といった従来の事業領域に加え、注力地域の絞り込み、技術力での差別化・高付加価値化で価格競争を回避するなど、日系企業を中心に受注獲得が進んでいる状況だ。国内常識にとらわれることなく一括受注を狙うことができるという魅力も大きいだろう。一方、事業拡大に伴い人材育成や現地化といった課題も発生しており、日本本社での管理・指導者の育成や現地での技術スタッフの育成、現地業業先の確保が急務となっている。各社が苦慮するなか、M&Aで一気に基盤強化を図る例も出始めている。
全文(PDFファイル)全文(HTMLファイル:図表含まず)

ご利用に際しては会員登録が必要です >>>無料登録
掲載の記事・写真・図表などの無断転載を禁止します。著作権は鰹d化学工業通信社に帰属します。
(C)The Heavy & Chemical Industries News Agency, all rights reserved