中国・アジアの工場進出情報

2013.6.1 Vol.25 No.10
FOCUS
インドネシア、ハラル食品認証ガイドラインを制定
世界基準統一の動きも本格化/イスラム圏最大市場への進出加速

 世界の総人口に占めるムスリム(イスラム教徒)総数は、16億2,000万人強と全体の24.3%(2010年実績)、ほぼ4人に1人がムスリムといえる。なかでもアジア地域は11億人で全体の6割強を占めるイスラム圏。その中でもインドネシアは2億人と全体の12%を占めており、経済成長に伴う中間所得層が拡大する中でとくにムスリム中高所得層の比率が急増することが見込まれている。東南アジア地域トップの人口規模と経済成長を背景に日系を含む外資企業の食品分野参入が相次ぐ一方、日本にはなじみが薄い宗教的背景に伴う「ハラル制度」への対応が求められている。世界統一の認証基準がない中で、昨年3月にインドネシアでようやく認証基準のガイドラインが制定された。マレーシアに続く同国の動きに加え、世界基準統一の動きも本格化する兆しが見え始めている。世界のハラル食品市場規模は6,500億ドルで、このうちアジア地域は4,200億ドル(2010年推計)。基準の統一・明文化と各国の相互認証、システム化が進めば参入障壁も引き下がり、今以上に食品や小売業などのアジア進出が加速すると見込まれる。
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