中国・アジアの工場進出情報

2013.5.15 Vol.25 No.9
ビジネスレポート
日本企業の市場開拓図る中国の親日企業

 この程、上海近郊の名勝である淀山湖周辺で操業する中国のローカル企業と台湾からの進出企業の工場を訪問したが、両社とも日本市場および中国以外で日本企業が進出している国の日本市場を開拓することで共通しており、日本企業向け製品開発にも成功した。この中国ローカル企業は元国営企業だった上海金浦電器配件有限公司(SHANGHAI JINGPU ELECTRIC APPLIANCE FITTING Co.,Ltd.)で、代表者の李永輝(Yonghui Li)董事長(Board Chairman)は現工場がある地元出身のきわめて親日的な中国人経営者。近年、同社の主要顧客である日系工場が中国リスクから中国事業の縮小動きを加速させている景況から受注減が続いている。そこで同社では、タイなど中国から出ていった日系企業が操業する市場でも日本企業との関係を新構築することに動き始めている。台湾系の昆山新精密五金有限公司も上海金浦電器配件有限公司と同様に、きわめて親日企業で従業員をきわめて大切に扱っている点、「(日本企業と取引したい理由については、日本企業が要求する)高品質でのモノ作りができる魅力と代金回収が容易なこと」という返事で共通していた。
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