中国・アジアの工場進出情報

2013.5.1 Vol.25 No.8
産業アナライズ<自動車>
中国が自動車の燃費規制を強化
中小独立系メーカーの淘汰もねらいか

 中国政府が自動車の燃費基準強化を打ち出した。05年7月から07年末までの第1段階、08年1月から12年7月までの第2段階に続く第3段階の基準強化である。国内で販売される乗用車の燃料消費を2015年までに100km走行当たり6.9(日本式表示では14.49km/)、2020年までに5/100km(同20km/)と決定した。CO2排出に換算すると15年が走行1km当たり164g、20年には120g/kmである。2020年目標はEU(欧州連合)が掲げる2015年目標と同じである。中国の場合、車両型式の認証を自動車メーカー(輸入元)が政府に申請するときと、自動車メーカーが1年間に販売した台数にモデルごとの認証燃費を掛けて計算するCAFE(コーポレート・アベレージ・オブ・フューエル・エフィシェンシー)の2本立て規制である。ただし、未達成の場合の罰則はまだ定められておらず、罰則を導入するかどうかもはっきりしない。とは言え、中国の原油消費量は拡大しており、02年から昨年までに10年間で約2倍になった。年間2500万台の巨大な自動車市場を見据え、中国政府が燃費向上を自動車メーカーの「義務」と位置付け、いままで以上に効力のある規制にする可能性は高い。
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