中国・アジアの工場進出情報

2013.3.15 Vol.25 No.5
産業アナライズ<自動車>
中国の高級車市場、3年後に世界一か
市場開拓準備を進める欧米勢

 中国で乗用車の高額モデルが勢力を拡大している。メルセデスベンツ「Sクラス」のような高級セダンにとどまらずポルシェ、フェラーリといった高性能スポーツカー、レンジローバーに代表される高級SUVなど、カテゴリーはさまざまである。さらに、今後は「値段はそこそこでも独特の雰囲気を持ったモデルが売れる」との読みからフォード、PSA(プジョー/シトロエン)、ボルボなどが中国での販売モデル構成を変えてきた。こうした動きから、米国のコンサルティング大手であるマッキンゼー・アンド・カンパニーはこのほど「2016年に中国は世界最大のプレミアムカー市場になる」「2012年の125万台が2020年には300万台にに達する」との予測を発表した。経済成長の度合いと人口の多さ、国土の広さ、高速道路網などインフラ整備の素早さなどから判断して、高額モデル市場の拡大は当然のことだ。日本2020年に中国の年間需要が2500万台だとすれば、そのうちの15%、375万台がいわゆる「高級車」「ラグジュアリーカー」だとしてもおかしくない。
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