中国・アジアの工場進出情報

2013.2.15 Vol.25 No.3
産業アナライズ<自動車>
中国ブランド新型車開発が活発化
受注の主役は欧米勢、日本は脇役へ

 中国の自動車市場は年間2500万台に向けたステップを歩み始めた。政府は自動車メーカーの合併をいままで以上に奨励し、大規模集団(グループ)への集約による経営効率化を促そうとしている。同時に、商品については「外資頼み」を脱却し、自前のラインナップをそろえることを自動車メーカーに求めている。この両方を同時に行うためには相当なエネルギーが要る。2010年から昨年までの3年間、中国の自動車市場は小幅なプラスにとどまったが、産業としてのエネルギーはむしろ大きくなったと感じる。その後押しをしているのは日欧米の企業である。ただし、かかわり方は千差万別であり、直接的な商品開発という面では欧州勢の影響力がもっとも大きい。残念ながら日本の影響力は小さい。「自動車メーカーがコケたら総崩れ」というのが日本の自動車産業の中国へのかかわり方のように思えてならない。中国にどう投資し、どう回収するか。戦略性のある対中関係への転換が急務である。
全文(PDFファイル)全文(HTMLファイル:図表含まず)

全文閲覧はAMR購読者限定のサービスです >>> まずはAMR無料サンプルを
掲載の記事・写真・図表などの無断転載を禁止します。著作権は鰹d化学工業通信社に帰属します。
(C)The Heavy & Chemical Industries News Agency, all rights reserved