中国・アジアの工場進出情報

2013.2.1 Vol.25 No.2
安積敏政のアジア経営戦略講座
=第18回= アジアの税務戦略(1)
 −なぜ節税戦略が重要となるのか−

はじめに
 1990年代中盤より加速化した日本企業のアジアへの生産シフトの流れは、2008年のリーマン・ショックで急減少したものの、その拡大基調は2010年代に入っても基本的には変わっていない。日本から中国、ASEAN、インドへの生産シフトを経営視点から見ると、その意味するところは、日本のプロフィットセンターがアジアにシフトすることであり、利益の発生場所が変わり、また法人税を始めとする様々な税金の支払場所が変わることと言える。日本からアジアに生産シフトすると、利益がアジアにある現地法人に集中・蓄積していくことになる。こうした状況下では、節税を中心とした国際税務戦略が重要となる。以上のアジアの税務戦略を2回に分け、本号では「なぜ節税戦略が重要となるのか」という背景を、次々号(3月1日号)では「どのように節税するのか」という方策について取り上げる。
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