中国・アジアの工場進出情報

2013.2.1 Vol.25 No.2
産業アナライズ<環境>
二国間オフセット・クレジット制度、モンゴルが第1号案件
バングラデシュとも実施合意/
COP18で実施への作業計画実施が決定

 日本政府は2013年1月8日付で、モンゴル政府との間で二国間オフセット・クレジット制度(JCM)に関する二国間文書に署名した。これまでアジア数カ国と政府間協議を重ねており、今合意は同制度における署名第1号案件となった。今後低炭素発展パートナーシップ推進のため両国間で同制度を創設し、運用のための合同委員会を設置する予定。日本は制度を通じモンゴル国内における温室効果ガス排出削減に協力していく。昨年末にカタールのドーハで開催されたCOP18(国連気候変動枠組条約第18回締約国会議)では、同制度実施に向けた「枠組み」について作業計画を実行していくことが決定され、具体的内容を検討することになった。日本がCDMに替わる新たな国際的新市場メカニズムとして提案する同制度の推進は、CDMの課題解決や日本が技術的優位性を持つプロジェクトの展開にメリットがある。一方、日本は京都議定書の第2約束期間への不参加を表明したことで排出権取引市場での制約が生まれたため、排出枠調達を前提に掲げた排出量削減計画の達成は難しいと指摘されている。日本にとって同制度は、国際メカニズムとして採用されなければならない存在といえる。
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