中国・アジアの工場進出情報

2013.1.1・15 Vol.25 No.1
FOCUS
<インド>経済成長減速は限定的
経済構造改革の進ちょくに期待/6%台成長は維持

 インド経済は2010年(成長率10.4%)から年々成長率が低下しており、2012年は5.3%とリーマンショック後に落ち込んだ2009年実績(6.4%)を下回ったと見込まれる。欧州債務問題や世界的な景気減速の影響による輸出の不振、金融緩和の遅延などによる貸出金利の高止まりやそれに伴う内需低迷などが主要因と考えられる。インド政府が2012年9月に公表した構造改革プラン「ビッグバン」は、総合小売業などの外資規制の緩和や補助金政策の見直し、国営企業の民営化などに取り組む方針を掲げ、FDI(対内直接投資)を促進することで足下の景気減速からの脱却を目指している。中長期的な成長に継続した期待が寄せられていることもあり、2013年はビックバンの進展などによる対外収支の改善、昨年央から回復基調が見え始めたインフラ関連投資の増加などで成長率は6%台と予測。日系企業の進出についても自動車関連分野を中心に増加傾向にあり、受け皿となる工業団地整備も進展しつつある。
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