中国・アジアの工場進出情報

2012.12.15 Vol.24 No.22
産業アナライズ<自動車>
欧州系メガサプライヤーのアジア攻勢
独・ZFはアジア比率25%へ

 新興国での自動車需要が拡大するなか、欧州の巨大(メガ)サプライヤー・グループがアジアでの売り上げを拡大している。自動車部品およびユニットの売り上げ世界ランキング上位10社のうち欧州系はボッシュ、シェフラー、コンティネンタル、ZFのドイツ系4グループと仏・フォルシアであり、いずれも中国での売り上げを順調に伸ばしてきた。背景は、ドイツを中心とした欧州の自動車メーカーが中国での現地生産を拡大していることだ。中国の自動車部品産業のうち3分の1は「ドイツ村」である。また、東南アジアやインドへも規模は小さいながら進出が相次いでいる。日本の自動車部品企業が9割以上を独占している地域であり完全な「日本村」だが、欧州勢がここをねらい始めた。近未来で言えば、東南アジア500万台市場の9割を押さえながら中国2000万台市場にどこまで食い込むかが日本の自動車部品産業の課題である。一方、欧州勢は中国市場の4分の1支配をどこまで広げ、東南アジアにどう割って入るか、である。競争はもう始まっている。今回は独ZFのアジア展開を取り上げる。
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