中国・アジアの工場進出情報

2012.12.1 Vol.24 No.21
産業アナライズ<化学>
カプロラクタム〜アジアで新増設ラッシュ
2012年に100万t/需給軟化も需要は成長軌道へ

 ナイロンの原料として使用されるカプロラクタム(CPL)は、アジアで生産プラントの新増設が相次いでいる。元々、2012年には多くの新増設が計画されており、年初時点では実現する可能性の高い計画だけに絞って年産能力で60万トンほどの立ち上げが見込まれていた。しかし、蓋を開けてみれば中国で予想外に多くの新プラントが乱立し、年内の追加能力は100万トンに達する可能性が濃厚。大手メーカーの宇部興産は「かつては投資額の大きさと技術の難しさから参入障壁が高いとされてきたが、中国が絡むとその辺りは通用しなくなってくる」と警戒感を強めている。
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