中国・アジアの工場進出情報

2012.10.1 Vol.24 No.17
華人企業家の夢と野望
若手企業家・徐明と薄熙来事件
―― 「官商勾結」の栄枯盛衰・・・そして誰もいなくなった

 日本政府による尖閣国有化表明を待っていたかのように、中国における反日運動はエスカレートするばかり。襲撃された日系企業関係者の中からは「デモではなくテロだ」との声すら聞かれる。胡錦濤政権から習近平政権へという権力交代期特有の“権力真空情況”に在るからこその当局による制御不能(抑制?)が、事態の紛糾を招いたと考えられる。だが一面では日本側が尖閣国有化の時期を間違えたともいえるだろう。権力の真空状態であればこそ、北京の権力を構成するいずれの勢力も日本側に弱味はみせられないはずだ。
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