中国・アジアの工場進出情報

2012.9.15 Vol.24 No.16
産業アナライズ<自動車>
タイ製三菱ミラージュ日本上陸
エコカー政策対応車の実力

 タイ政府が07年に打ち出した「エコカー政策」を受け、日欧の自動車メーカーが適合車の開発・生産に乗り出している。トップバッターとして登場した日産「マーチ」につづき、三菱自動車の「ミラージュ」がことし3月に生産を開始した。「エンジン排気量1300cc以下のガソリン車または1400cc以下のディーゼル車」「EUモードによる測定で燃費20km/壕ネ上」「ユーロ4排ガス基準適合」などの条件を満たした小型車をタイで生産する場合には、自動車メーカーはその「エコカー」の売り上げによって得られた利益について法人税を8年間免除されるほか、海外から生産部品または素材を輸入する場合には関税が最大90%引き下げられるなどの恩典を受けられる。今後はトヨタ、スズキ、独・フォルクスワーゲンなどもエコカー政策に合流する予定だが、当然、タイ国内向けの需要をまかなうだけなら年産10万台は必要ない。輸出を前提としなければエコカー政策には参画できないということだ。日系自動車メーカーが相次いで参画しタイからの輸出を始めれば、当然、日本での生産は減る。日本の自動車産業の将来を考えるとき、タイのエコカー政策がもたらす影響は、けして小さくない。
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