中国・アジアの工場進出情報

2012.9.1 Vol.24 No.15
産業アナライズ<自動車>
前代未聞のナンバープレート規制
中国・広州市の思惑はどこに

 中国・広州市が乗用車の「ナンバープレート規制」に乗り出した。去る7月1日から新規のナンバープレート発行を凍結、7月10日に「広州市中小旅客車総台数コントロール管理試行方法』を発表し、このルールでのナンバープレート交付を実施した。対象車種については新規のナンバープレート発行を毎月1万枚、年間12万枚に抑え「交通渋滞と大気汚染の緩和」をねらう。対象車の昨年の新車登録台数は約22万5000台、中古車登録は16万8000台だった。これを12万台に抑えるのだから、広州市の自動車販売は激減する。北京、上海につづき、いよいよナンバープレート規制が各大都市に拡大するような気配だ。広州市は「あくまで試行」とは言うが、中国では突然の発表でこうした需要コントロールが出来ると言うことを認識しなければならない。中国では過去にもいろいろな「突然令」が出回ったが、すっかり自由経済に移行したように勘違いしてはいけないのだ。
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