中国・アジアの工場進出情報

2012.8.1・15 Vol.24 No.14
産業アナライズ<自動車>
激戦区「Cセグ」に新型車続々
中国政府の狙いは何か

 中国の乗用車市場では、日本の「カローラ」に匹敵する「Cセグメント」が大きな勢力になった。昨年は全乗用車中の約43%を占め、約32%を占めるDセグメント以上のモデルの総合計を大きく上回った。東風日産のヴェヌーシア、東風本田のシーモなど、日中合弁企業が自社ブランドを立ち上げ、一汽豊田も参入を計画している。しかし、これを日系自動車メーカーの中国戦略と見るべきではない。業界再編に向けた中国政府の施策である。国営の大手および中堅7グループに中小の非国営独立系を淘汰させる手段だと筆者は見ている。もっとも売れているCセグメントを国営系がしっかりと押さえ、次の展開として、ボディが小さいほうのBセグメントに進出するという筋書きだと見ている。7〜10万元の「ロワーC」と11〜17万元の「アッパーC」は今後、ともに厳しい価格競争に突入するだろう。とくにロワーCである。現時点では規模の商売に期待できるが、この市場ににめりう込むことが日本勢にとって得策だろうか。ここは長い目で見なければならない。
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