中国・アジアの工場進出情報

2012.7.15 Vol.24 No.13
産業アナライズ<自動車>
吉利汽車が取り組むデザイン改革
外資への対抗は成功するか

 外資および外資合弁ブランドの積極的な攻勢に押され、中国の非国営ローカルブランドは苦戦を強いられている。自動車市場の拡大が沿岸部の大都市から内陸の中小都市へと移動したことで、全国ネットを持たず販売地域が限定されている中小の非国営自動車メーカーは厳しい。しかも、外資系はこの2年ほどで販売価格を大きく下げた。外資系モデルの品質の高さ、性能・機能の高さは圧倒的であり、中国の消費者も「お金があれば買いたい」と望んでいる。国営および非国営の中国ローカルブランド車は現実的な価格であり、たしかに製造品質は年々向上しているが、なかでも、その先駆的存在である吉利汽車や、もともとが上海汽車集団から離脱した奇瑞汽車、SUV系を得意とする長城汽車などの大手は積極的だ。果たして独立系各社は外資が仕掛けた価格競争に対向できるだろうか。その一例として、吉利汽車が取り組む「デザイン改革」を取り上げる。日本車のコピー・データをエンジニアリング会社から購入して「新車」を開発するという中国独特の方式から脱却しない限り、オリジナルのデザインは生まれないと思うが、果たして吉利は何をしようとしているのか。
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