中国・アジアの工場進出情報

2012.7.15 Vol.24 No.13
産業アナライズ<化学>
台湾の石化事情〜相次ぐ事故で生産減少
安全や環境面の懸念で国内設備投資に逆風

 台湾における石油化学産業は、国内総生産額の3割を占める主要産業であり、汎用プラスチックの7割、合成繊維に至っては9割が輸出されるなど、外貨の稼ぎ手でもある。しかし、前回大統領選における二大政党の討論では、両政党ともに「石油化学製品の拡張を抑制すべき」という見解で一致。設備投資に関しては環境団体や近隣住民による反対運動にも晒され、同国の石化業界は「悪夢」(台湾区石油化学同業公会)のような状況だと嘆き節だ。
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