中国・アジアの工場進出情報

2012.7.1 Vol.24 No.12
ビジネスレポート
中国を「卒業」しベトナムに行く日系中小企業

 中国広東省では深市、東莞市などの市や市内各区などで当局の方針にばらつきがあるものの、北京の指導により今後数年以内に来料加工のすべての工場を独資(外資)企業に転換中。来料加工とは香港に本社を置き、その委託加工工場を広東省で契約して生産するもので中国国内への直接販売は原則できないが、安いコストで生産できるメリットがあった。香港に近い深市龍崗区南湾街道南嶺村社区龍山工業区22号で日本市場向けプラスチック文房具各種を生産している日積実業(本社香港、資本金450万香港ドル www.nisseki-j.com)の中国工場である日積実業製造廠では、周りのほとんどの日系企業が来料加工から独資企業となって今後も中国生産を続行する方針である一方、「2014年3月まで来料加工での操業許可が出ており、この期限切れと同時に当社は中国から撤退します」と笠岡勝治董事長(CEO)。移転先は当初、カンボジアのシアヌークビル港付近を検討し工場まで取得した段階で、以下に経緯を詳細に紹介するように全面的に撤退、現在はベトナムのハノイ近辺で新工場を立ち上げ中。2008年にカンボジアで取材した笠岡勝治(かさおか・かつじ)董事長を広東省深の日積実業の工場に2012年6月後半訪問してその後の動きを取材した。
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