中国・アジアの工場進出情報

2012.6.1 Vol.24 No.10
FOCUS
排水処理分野、地域集中で実績急ぐ
“かゆいところに届く”技術で中小企業集団が受注獲得

 排水処理分野は、水処理ビジネスの中において地味な分野だ。水インフラ整備や海水淡水化事業など上流側の事業規模は数百〜数千億円である一方、産業や生活排水といった下流側は後回しにされる上、常にコスト競争にさらされる。上水は生活ライフラインの1つとの意識があるが、下水はそれが未だ低い。しかし1度問題が発生すれば被害が大きくなる可能性も高く、成果が出れば芋づる式に案件が続く場合もある。帝人ではまだ競合他社の進出が少ない中国・東北部での展開、JNC環境ではタイに特化して事業を展開する方針を示している。一方、官民一体での水インフラ輸出を目指す“和製水メジャー”が苦戦する中、中小企業の技術を集約し、現地ニーズに柔軟に対応した形で排水処理システムを輸出する動きが出ている。分散処理方式という日本が得意とする処理システムを武器に、アジアでの参入余地は十分にあるはずだ。
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