中国・アジアの工場進出情報

2012.5.15 Vol.24 No.9
ビジネスレポート
タイで創業3年目の1992年から黒字が続く
台湾系化学品メーカーの余裕

 台湾から1989年にタイに進出している化学染料メーカーである黎明企業公司(LEE MINGエンタープライズ、劉招明董事長)は、1994年にタイ工場を建て、パームオイルやケミカル原料でデニム用の柔軟剤、中国から輸入する染料を原料として色落ちを防ぐ紡績用糊料(こりょう)、安定剤などを製造し、月5〜6千万バーツ、年6億バーツほど売り上げている。創業3年目で経営を黒字化させ、現在に至るまで黒字経営を続けている。タイをベースに他のアジア市場拡大にも取り組んでおり、このところとりわけタイ工場からバングラデシュ向け輸出が好調で、デニム向けの糊などを毎週2〜3個のコンテナで出荷している。反対にカンボジアとマレーシアはやや減少傾向、タイでは日本化成、クラレ系など日系も含むと数十社もある同業工場との競争が激しくて伸び悩んではいるが黒字経営は続きそうだ。
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