中国・アジアの工場進出情報

2012.5.1 Vol.24 No.8
産業アナライズ<自動車>
「何でもあり」デザイン路線の修正
中国ローカルブランド車は失速か/その3

 中国の自動車メーカーが外国人デザイナーの採用を進めている。国営メーカーも非国営の独立系メーカーも、である。自主開発車のデザインを自前で行うことが目的だ。国営メーカーは現在、合弁相手である海外メーカーから車両設計を譲り受け、内外装デザインを修正あるいは簡素化して自社ブランドとして売っている。独立系は国内外のエンジニアリング会社から車両設計を購入し、デザインも同時に買うか、あるいは別途、社外に委託するという方法が一般的のようだ。しかし、自前のデザイン組織をつくり、商品開発とデザインを相互乗り入れさせ、自社の商品に共通したデザイン・アイデンティティを持たせるという方向に、早くも独立系大手の奇瑞汽車や国営の長安汽車、華晨汽車などが動き始めた。デザインが単なる「カタチ」ではなく、生産要件や技術要件を含んだ「外皮」であることが理解されたのだとしたら、大きな進歩である。デザインに限って言えば「失速」はない。
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