中国・アジアの工場進出情報

2012.3.15 Vol.24 No.5
ビジネスレポート
王室のご意向で高品質「ケナフ」作り
今後3年間はタイ市場内だけで販売
中国、インドネシアなどからのケナフ輸入をまずストップ

 ケナフ(Kenaf)という環境に優しい植物から採る繊維が、かねて紙や麻袋などの材料として使われてきたが、近年では高級車の内装材や燃料といった用途が広がっている。世界最大のコメの輸出国であるタイでは、かつてコメを入れる袋をケナフから作っており、タイは世界有数のケナフ生産国でもあった。だが、その後、「ケナフのコメ袋」はコストが安いプラスチック製に入れ替わったため、タイのケナフ生産は激減している。ケナフは学名Hibiscus Cannabinusというアフリカ原産の植物で、ケナフから採れる繊維は「洋麻」「ボンベイ麻」などと呼ばれ、環境に優しい素材。近年、家具、住宅建材向け用途も広がっている。タイ王室のご意向も受け、この程ケナフの栽培、製品化の事業をタイで開始した知日家のタイ人ビジネスマンがおり、将来は日本への本格輸出も狙っている。
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