中国・アジアの工場進出情報

2012.3.15 Vol.24 No.5
産業アナライズ<自動車>
米GMと仏PSAが資本提携
両社の中国ビジネスはどう変わるか

 米・GM(ゼネラルモータース)と仏・PSA(プジョー S.A.=プジョー/シトロエン・グループ)が資本提携を含めた包括的な提携で合意した。GMがPSA株の7%を取得し、今後はプラットフォーム(車両の基本骨格)の共同開発、部品・ユニットの共同購買などを行うという。GMが1728億ドル(当時の邦貨換算で16兆4000億円)もの負債を抱えて経営破綻したのは、リーマンショックから9カ月後の09年6月だった。米政府の支援により再スタートを切り、翌10年4月までに米国政府およびカナダ輸出金融公社から受けていた融資58億ドルを全額返済した。今回の提携は、再建が一段落したところでの「ふたたびの拡大路線」ではない。明確な目的を持った連合である。ねらいはコスト削減であり、おそらくGMとPSAの中国事業にも影響がおよぶだろう。まだ具体的な事業計画は何も発表されていないが、いまやGMにとって中国市場は「稼ぎ頭」であり、PSAは「もう一歩踏み込んだ中国ビジネスの展開」を考えている。提携記者会見で語られた「欧州市場での協力」だけが提携のねらいであるはずがない。両社とも全世界レベルでの協業を考えているのだろう。
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