中国・アジアの工場進出情報

2012.3.1 Vol.24 No.4
産業アナライズ<自動車>
中国中級車市場に変化の波
韓国・現代と欧州勢の攻勢が激化

 日本車の牙城を韓国車が崩しにかかった。トヨタ、日産、ホンダの日系3社が圧倒的な強さを誇っていた中国の2000〜2500cc級4ドア・セダン市場では昨年、下半期に韓国の現代(ヒュンダイ)と仏・プジョーが販売台数を延ばした。日本ではまったく売れなくなった4ドア・セダンだが、中国では2000〜2500cc級の中級車(アッパーミディアム)は年間170万台の市場であり、ここに各社が続々と新型車を投入している。2000cc以下の小型車に比べて1台当たりの利益率が良いだけでなく、さらに上級の2500〜3000cc車へとステップアップする顧客を取り込む意味でも重要なセグメントである。日本勢はここで60万台以上を販売しているが、その占有率は以前ほどではなくなった。しかも、月次の販売台数で見ると、単独ベストセラーであるトヨタ「カムリ」にVW(フォルクスワーゲン)のパサート/マゴタンが迫り、ブランド別ではカムリ/マークX合計のトヨタの販売台数をVWが抜くようになった。販売競争は熾烈である。
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