中国・アジアの工場進出情報

2011.12.1 Vol.23 No.21
投資環境スタディ
バンコクに最も近い工業団地「BFTZ」

 ロジスティクス(物流のマネジメント)サービスを基本に倉庫、生産工場、コンテナターミナルからなる「バンコク・フリー・トレード・ゾーン(BFTZ)」という名の工業団地が10年程前から一部を整地し一部販売を開始していたが、このほど新経営体制に変わったことで営業体制を確立、投資企業に本格的売り込みを開始した。2011年7月にタイ山間部に降った記録的な豪雨が上流のダムやタイ中部の保水地帯で支えきれない量となり10月上旬に日本のホンダ、キヤノン、ニコンといった大手企業が入居するアユタヤの5つの工業団地が浸水、11月中旬になってようやく排水作業が開始されている。スワナプーム国際空港も同空港に近いBFTZも洪水に襲われる可能性はあるが、11月下旬現在、BFTZも国際空港もまったく洪水の直接的被害は出ていない。BFTZはこれまであまり宣伝活動をしていないこともありほとんど知られていない。だが最近の日本企業のタイ進出では、バンコクに近い工場立地を希望するケースが圧倒的に多く、BFTZが販売しているのはレンタル倉庫・工場だけなので初期投資が抑えられるメリットがあるため、検討するに値するかも知れないので現状を紹介する。BFTZでは今後はとりわけ日系企業の進出を狙いたいと説明している。
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