中国・アジアの工場進出情報

2011.12.1 Vol.23 No.21
産業アナライズ<自動車>
自動車産業界M&Aとアジア/その1
サーブを巡る二転三転

 08年秋のリーマンショック以降、世界の自動車産業界はとかく不安定である。ビッグスリーの一角だったクライスラーの破綻は09年4月末、その1カ月後の09年6月に世界最大の自動車メーカーだった米・GM(ゼネラルモータース)が経営破綻した。そして、この両社の破綻が引き金となっていくつもの倒産とM&A(企業の合併・買収)が連鎖的に発生、いまだにその余波は消えない。また、09年以降の自動車産業界では中国の立場が強くなった。日本を追った韓国に続き、中国の自動車産業が自動車先進各国から注目されている。そしてついに、中国企業が世界的M&Aに名乗りを挙げるようになった。総体的に日本の地位は下降気味である。いつまでも日本がアジアの自動車産業の中心でいられるという保証はない。今回から5回にわたって「世界の自動車産業のなかのアジア」をM&Aという側面から観察する。第1回の今回は、GM破綻の影響をいまだに引きずるスウェーデンのサーブ・オートモーティブを取り上げる。中国企業が買収に名乗りを上げている、いま、自動車ではもっともホットな中国マターである。
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