中国・アジアの工場進出情報

2011.11.15 Vol.23 No.20
投資環境スタディ
洪水でもタイへの日系企業の投資は減らない!?
― 政府は治水対策に本腰、投資環境改善へ ―

記録的な豪雨がタイ特有の地形で大洪水に
 2011年7月にタイ山間部に降った記録的な豪雨による膨大な水が上流のダムやタイ中部の保水地帯で支えきれない量となり、放流された水が10月末からバンコク周辺にも達して大被害を出している。タイ中部から海までの標高差がきわめて小さいことから、豪雨の水が海に流れ込むまでに時間がかかり、タイ中部を曲がりくねりながら海(タイ湾)に近いバンコクまで流れるチャオプラヤー川が増水、豪雨から数カ月もたった11月初旬現在、バンコクを襲っている。今回のタイの洪水は50年来の『想定外』だと報道されているが、古都アユタヤを中心にホンダの4輪工場など、タイに投資している8千社の日系企業中の数百社の日系工場に多大な被害を与えている。自動車・関連が多いタイ東部のチョンブリ県では洪水の直接的な被害はまったく無いところも多いが、これについてはほとんど報道されていない。
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