中国・アジアの工場進出情報

2011.10.15 Vol.23 No.18
バンコクレポート
タイが新車販売促進策、来年は100万台突破へ
国産車限定で新たな火種に、供給不足も心配

 タイ政府は9月13日、初めて新車を購入する人への優遇策を閣議承認した。今年9月16日から2012年末までに新車購入する人に最大10万バーツを税控除する。対象となるのは排気量1500t以下の乗用車と1トン・ピックアップトラックで、実質的に1台当たり8000〜10万バーツの値下げとなる。タイ国内の新車販売で約9割を占める日系企業が「販売増となるのは確実だ」と歓喜する一方、マレーシアのプロトンなど輸入販売している外資系企業は「タイ政府の優遇策は非関税障壁で、東南アジア諸国連合(ASEAN)の経済統合に向けたルールにも違反する」と反対の狼煙を上げた。現状を報告する。
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