中国・アジアの工場進出情報

2011.10.15 Vol.23 No.18
産業アナライズ<自動車>
ブランド力の勝負に出たトヨタ
 インド生産は2年以内に31万台へ

 トヨタのインド子会社であるトヨタ・キルロスカ・モーター(以下TKM)は去る6月27日、来年半ばまでに年産規模を現在の15万台から21万台へと拡大すると発表した。インド市場向けに開発された小型車「エティオス」にハッチバック車を追加発売した当日の発表だった。ちょうどその1カ月後、7月27日には2013年中に31万台まで生産を拡大することを発表した。同時に、エンジンや変速機(トランスミッション)などのユニットを生産するトヨタ・キルロスカ・オート・パーツ(以下TKAP)にアルミ鋳造および機械加工ラインを増設するとの発表も行った。インドで最大のシェアを誇るのはマルチ・スズキだが、トヨタは台当たり利益率の向上をねらっている。価格を超えた品質を備えた「エティオス」を売ることでブランド力を強化し、将来の利益に結びつけようという戦術だ。ひさびさにトヨタらしいストレートな展開である。
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