中国・アジアの工場進出情報

2011.7.15 Vol.23 No.13
産業アナライズ<自動車>
エンジン事業を第3ステージへ
 三菱自動車の中国ビジネス

 三菱自動車は中国に2社のエンジン合弁事業を持つ。哈爾浜東安汽車発動機製造有限公司(HDAE)は中国国営大手自動車メーカーである長安汽車が三菱自動車を超える比率の出資を行っており、年産能力は約15万基。「三菱テック」というブランド名でエンジンを販売している。もう一社の瀋陽航天三菱汽車発動機製造有限公司(SAME)は三菱自動車および三菱グループが主導権を持ち、社名に「三菱」を名乗り、エンジンにも三菱ブランドの証であるスリーダイヤモンドのマークを入れている。こちらも年産能力は約15万基。両社とも08年ごろから生産台数が増えており、その多くが非国営の独立系自動車メーカー、いわゆるローカルブランド向けである。日本企業のユニットビジネスとしては、手動変速機(MT=マニュアル・トランスミッション)を手がける唐山愛信歯車(アイシン精機グループ)と並ぶ成功事例である。しかし、中国政府が進める「自主開発」「業界再編」の流れのなかで、新しい展開を迫られているのも事実。中国の自動車メーカーが自社製品のカタログに「三菱技術」と謳うことをが「ステータス」となるまでに一定の地位を築いた三菱は、この先の中国でのエンジンビジネスをどう展開するのか。
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