中国・アジアの工場進出情報

2011.6.15 Vol.23 No.11
産業アナライズ<自動車>
中国自動車メーカーの独立度測定・4
日本の自動車メーカーはどうなる?

 中国の自動車市場は今年も成長を続けている。1〜4月の累計では、中大型トラックとバスを除いて約624万台、全カテゴリー合計実績で約650万台である。前年同期比で8%弱の実績は09年、10年と続いた好況に比べればやや寂しいものの、依然として市場は拡大している。カテゴリー別では最大の売れ筋であるコンパクトカーが同13%増、ミッドサイズ以上の豪華車は同26%増、SUV(多目的ワゴン)は同43%増という状況だ。市場拡大しながら多様性を増していることが販売統計からも伺える。この「独立度測定」の第1回で記したように、今年の中国自動車市場は供給側にとっての逆風が吹いている。09年1月に始まったエンジン排気量1600cc以下の乗用車を対象とした減税措置が終了し、ガソリン価格や時間貸し駐車料金が上昇した。上海では新規ナンバープレート交付が抽選になった。とは言え、前年比で8%近い増加である。年間2000万台が見えて来た中国の自動車市場がいきなり衰退へと向かうことはないだろう。国営自動車メーカーは、少しずつではあるが技術的独立への道を歩んでいる。非国営の独立系自動車メーカーも同様だ。いずれ、かつての日本や韓国のように自立を果たすことだろう。問題は、そうなったときの日本勢の立ち位置である。「独立度測定」の最終回は、日本車にスポットを当てる。
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