中国・アジアの工場進出情報

2011.5.15 Vol.23 No.9
ビジネスレポート
明暗分けるタイの金型製造 好調な一方で廃業も続出

 長年の技能、ノウハウの蓄積が必要とされる金型産業の育成のため、タイの政府投資委員会(BOI)では金型工場なら他業種では認めないバンコクでの立地も許可、法人税の免除といった恩典を与えている。東南アジアの工業国とされるタイだが、製造業の根幹である金型についてはタイから輸出する倍の金型輸入が続いている。500社のメンバーを抱えるタイ金型工業会(TDIA)の会長を務めるビロージェ(VIROJ  SIRITHANASART)氏は「日本で斜陽の金型企業がタイに工場移転して再生して欲しい。TDIAとしても出来る限りの応援したい」と筆者に語った。東日本大震災に遭遇した日本の金型メーカーがタイで出直してほしい、とビロージェ会長は期待している。日本の中小金型メーカーのタイ進出も続いているが、タイの中小金型企業の知られない現状を紹介する。
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