中国・アジアの工場進出情報

2011.4.15 Vol.23 No.7
ビジネスレポート
タイ政府のサポートに感謝する台湾系宝飾品メーカー

 タイのバンコクの西に位置するナコンパトム県でシェンスター・ジュエル(玄星宝石、資本金2,000万タイバーツ)という宝飾品工場を経営する林柱(リン・チュウ)社長(55歳)は台湾北部で国際港がある基隆(キールン)の出身。同地の国民小学校の堵南を卒業して以来、林柱氏はこれまでの40年以上を宝飾品製造に身を置いてきた叩き上げの職人社長である。父親は台湾で鉱山労働者だった。14歳の時に台湾のお土産店向けゴールド・ジュエリーを製造する工場の見習いとして業界に入り、台湾では後にキュービック・ジルコニア(CZダイヤモンド)の生産にも従事していた。現在経営するタイのシェンスター・ジュエルでも、ダイヤモンドに近い輝きをするジルコニアをシルバーに組み込んだ製品が9割を占めている。半貴石を使用した製品を製造しており、最近、初の日本のバイヤーも決まった。
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