中国・アジアの工場進出情報

2011.3.15 Vol.23 No.5
産業アナライズ<自動車>
実力を付けてきた「コピー天国」に
日本の自動車産業が注ぐ熱い視線

 中国の自動車部品産業がじわじわと力をつけてきた。まだまだ提案力はなく、総合的な技術力も日本勢には及ばないが、自動車生産台数が順調に増える中、とりあえずの品質を満たし納期を守るという点では「契約相手の候補になり得る」(日本の中堅部品メーカー)という評価だ。また、すでに日系企業との取り引きがある中国部品メーカーに対しては「より高度な部品を発注できるようになりつつある」という前向きな評価もある。すでに中国の部品メーカーは日系自動車メーカーからの受注を獲得している。同時に、日本の部品メーカーも部品調達先として中国の同業者を注視している。何と言っても調達価格にメリットがあり、ますます厳しくなる自動車メーカーからのコストプレッシャーを跳ね返す手段として中国製部品の安さは魅力だ。中国への技術流出という事実と向き合いながら、日本の自動車部品業界は中国とうまく付き合わなくてはならないのだ。
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