中国・アジアの工場進出情報

2010.12.15 Vol.22 No.22
産業アナライズ<化学>
アジアのPS需要、2010年は若干プラスに
業界再編加速も未だ需給ギャップ残存

 アジアにおけるPS(ポリスチレン)の2010年需要は、前年比横ばいもしくは若干の増加となる見通しだ。中国やインドでは前年に続いて増加を維持するとみられ、成熟市場である日本・韓国・台湾で前年並みの水準を堅持できれば2007年以来の増加となる公算が大きい。ただ、2009年が低水準だったことを考慮すれば成長軌道に回帰したとはいえず、大幅な需要拡大は見込めないのが現状。供給面では、これまで工場閉鎖を含む生産能力削減が世界的に進んだものの、未だ大きな需給ギャップが残り、今後の需要動向次第ではさらなる業界再編も考えられる。
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