中国・アジアの工場進出情報

2010.12.1 Vol.22 No.21
産業アナライズ<自動車>
中国の自動車エンジニア養成術
「国家と大学と企業」の関係

 技術者が足りている自動車メーカーなど中国にはない――取材をしていると、このことを実感する。自動車産業の技術的蓄積がない中国の自動車メーカーが、このまま「エンジニア不足」「研究省略」のまま利益をあげつづけることはできないだろう。もちろん、中国政府も自動車産業界も、技術力不足はあるていど承知している。産官学の研究協力に対して巨額の予算を用意し、次世代の技術者の育成に力を入れている。80年代半ばまでの技術者を第1世代、80年代後半から国営企業での自動車づくりに参画した技術者を第2世代と筆者は個人的に定義づけているが、どちらも「模倣」が仕事だった。第1世代は「先生に言われるまま」であり、第2世代は自主的に「見様見真似」に挑戦した。現在の第3世代は外資メーカーやエンジニアリング会社などとの、何らか形の「合作」までこぎ着けたが、自前の自動車設計には至っていない。ここが第4世代の役割である。中国は新世代技術者の育成に力を入れている。
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