中国・アジアの工場進出情報

2010.11.15 Vol.22 No.20
産業アナライズ<自動車>
自動車メーカーの他力本願体質は
中国自動車産業の弱点になるか

 いま、中国の自動車産業を支えているのは日欧米の自動車メーカーと世界中のサプライヤー、それとエンジニアリング会社である。「中国独自設計」の商品はまだ登場していない。国営自動車メーカーは提携先の外資から技術移転を受け、非国営の独立系はエンジニアリング会社などから技術を買っている。他力本願である。なかでも、09年の中国市場を引っ張った1600cc以下の小型乗用車は、その多くが海外メーカー車の設計を流用したものだ。その設計をリバースエンジニアリングという形で提供したのが中国系エンジニアリング会社である。大手エンジニアリング会社の台頭は著しく、事業規模をどんどん拡大している。政府もこうしたエンジニアリング会社の存在を「重要」と認識している。彼らなしには、毎年何十モデルもの中国メーカー製新型車を世に送り出すことはできない。あと3年もすれば、中国ブランド車はそこそこの品質を身に付けるだろうが、それは決して本物の実力ではない。
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