中国・アジアの工場進出情報

2010.9.15 Vol.22 No.16
産業アナライズ<化学>
アジアで新増設相次ぐ合成ゴム
自動車分野回復/低燃費タイヤ向け素材増強相次ぐ

 アジアを中心とした自動車分野の需要回復を背景に、低燃費タイヤ用途で注目されているS−SBR(溶液重合スチレン・ブタジエンゴム)の新増設計画が進展の兆しをみせている。日本ゼオンはかねてより検討していたアジアでの新設計画で、建設地をシンガポールに絞り込んだもようだ。旭化成ケミカルズも、リーマン・ショック以降棚上げしていたアジアでの新設計画を再開し、住友化学も千葉工場での増強からシンガポールでの新工場建設に方針を変更した。合成ゴム全般についても、独ランクセスがシンガポールでブチルゴム、印リライアンスも露企業とブチルゴムの事業化で合意している。国内でもJSRや宇部興産が増強を発表。新興国における自動車分野の需要増に加え、環境対応車の普及拡大を見据え合成ゴムの設備投資が活況を迎えている。
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