中国・アジアの工場進出情報

2010.6.1 Vol.22 No.10
華人企業家の夢と野望
タイの「2010年4月」と「92年5月」
――“調停者の不在”が意味するもの(下)

 3月中旬からはじまった反独裁民主同盟(UDD)の反政府運動は、5月に入りアピシット(袁順利)首相が秋の国会解散・総選挙の方向を打ち出したことで、UDD陣営も矛を収めバンコク中心街の占拠を解く構えをみせた。だが13日に至って事態は一気に緊張し、再び首都の中心街が“騒乱状態”に。19日早朝、国軍は兵士1万5千人を投入しUDD排除を敢行したものの、“暴徒”は繁華街のビルに放火し、さらに混乱は地方都市に波及する勢いをみせている。アピシット首相は事態収拾に強い自信をみせるが、国際社会におけるタイの極度のイメージダウンは否定しようがないだろう。
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