中国・アジアの工場進出情報

2009.12.15 Vol.21 No.22
ビジネスレポート
バングラデシュの繊維大手はハイテク工場

 前号でバングラデシュの最新投資環境を紹介したが、今回は、バングラデシュのローカルの工場の現状を中心に紹介してみたい。ローカル工場の実態視察でバングラデシュの繊維業界団体や投資庁(BOI)がアレンジしてくれたのは、同国の5千社を超える繊維関連産業を代表するような大手工場ばかり。ダッカの古びたビル内の多くが下請け零細工場であり、その労働環境が悪いことは外からも見えるが、最低賃金さえ守られていない現状はシェイク・ハシナ首相自身も嘆いている。ガーメントの国際展示会や業界団体主催のパーティなどの場では、筆者は日本からのバイヤーだと思われ、小規模、中規模と思われる何人もの工場経営者から「これまでは欧米向けばかりだったが、今後は日本市場を狙いたい」と日本のバイヤーの紹介を頼まれた。中には「日本の食堂で働いていた」と日本語で話しかけてくる人もあり、バングラデシュの繊維産業は大手も小企業も、新市場を求めて熱心にビジネスを展開している。
全文(PDFファイル)全文(HTMLファイル:図表含まず)

ご利用に際しては会員登録が必要です >>>無料登録
掲載の記事・写真・図表などの無断転載を禁止します。著作権は鰹d化学工業通信社に帰属します。
(C)The Heavy & Chemical Industries News Agency, all rights reserved