中国・アジアの工場進出情報

2009.10.15 Vol.21 No.18
産業アナライズ<自動車>
「電気自動車は誰でも作れる」か?
開発現場で聞いた技術者たちの声

 電気自動車(以下EV)が普及すると自動車産業のビジネスモデルが変わる――世の中ではこう言われ始めた。開発に手間とコストのかかる内燃機関エンジンや変速機(トランスミッション)が要らず、モーターと電池を買ってくれば小規模ベンチャー企業でも簡単にEVを開発できる、と。確かに、中国やインドでは相当数の「改造EV」がすでに使われており、それらは町工場のような場所で中古車からエンジンを降ろしてモーターを積むという改造作業が行われている。ただし、モーターは低中回転型であり、2次電池(バッテリー)は従来からの鉛酸タイプ。最高速度はだいたい時速40〜50qであり、航続距離も20〜30qというものが多い。この2年ほど筆者は、次世代EVの開発現場やEV向けの部品や素材を提供しているサプライヤーを取材してきた。そこで得た印象は「次世代EVの開発は難しい」ということだ。おいそれと手を出せる代物ではない。中国やインドがEVを武器に世界の自動車市場を席巻するなどという近未来は、絵空事にすぎないと考えている。同様に、ベンチャー企業がどんどんEV事業に参入するというのも、まずは無理であると思う。
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