中国・アジアの工場進出情報

2009.10.15 Vol.21 No.18
トピックス
タイが「投資不適格国」に転落する可能性
国内各地で新規投資への拒絶反応が顕在化

 タイの投資環境が急速に悪化している。中央行政裁判所は9月29日、大規模な石油化学コンビナートが集中する東部ラヨン県マプタプットで環境汚染が進んでいると判断、新規プラント76件の計画を一時中断するよう命じた。同地域には、旭化成や三菱レイヨン、宇部興産などがプラントを建設中で、影響を受けるのは必至。その約2週間前にはコブサップ副首相が、新日本製鉄とJFEスチールが関心を寄せている高炉建設計画の見直しに言及した。さらに電源開発(Jパワー)が建設する発電所予定地では、反対する地域住民が周辺道路を封鎖する騒ぎを起こしたばかり。タイ国内の各地で新規プロジェクトに対する激しい拒絶反応が起きている。タイ投資のリスクが危険水域に近づいてきた。
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