中国・アジアの工場進出情報

2008.12.15 Vol.20 No.22
産業アナライズ<電子・電気>
経営戦略の見直し迫られるサムスン電子
米社買収を断念し、設備投資計画も圧縮へ

 韓国の大手半導体メーカーであるサムスン電子が、世界的な金融危機に伴う景気減速で経営戦略の見直しを余儀なくされている。韓国通貨ウォンが急落したことで外貨による資金調達が膨らみ、米国の大手半導体メーカーであるサンディスクに対する買収計画の撤回に追い込まれたほか、半導体メモリーの価格下落が止まらないために設備投資も大幅な圧縮を余儀なくされている。サンディスクはサムスン電子から買収を提案されて以来、提携関係にある東芝に対して工場設備の売却を決めるなど買収に対抗する動きを強めていた。当初はサンディスク側の回答を待っていたサムスン電子だが、半導体市況の回復が遅れる見通しが強まる中でサンディスクを買収した場合、巨額の買収資金による将来の財務負担が重くなると判断し、最終的に買収提案を撤回した。
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